鎌倉への付箋

散策中に記憶に留めた様々な鎌倉を紹介する写真ブログです。皆さんの次回鎌倉訪問の参考にして頂けたら幸いです。

今年も手斧始式【鶴岡八幡宮】当ブログの写真を見てくれていた人と共に

開始よりも数時間早い舞殿では御判行事の一時片付け中。

 


1191年の大火による焼失時にまで遡る神事、手斧始式。
日本建築や伝統行事が好きな自分はもう十年ほど通っている。

 

至る所で登場する榊。

 

手斧始式を始めて観る(撮る)という方に声掛け頂いた。
聞くと当ブログの写真を見てくれていた人だと判明。嬉しい限りだ。
また後からみえた方はご主人が手斧始式に参加するという。

 

ニノ鳥居で禊の儀を行った後、御神木は木遣り唄の中、段葛を八幡宮まで運ばれた。


建築関連業者の1年の無事を祈るこの儀式は鎌倉の正月の一風景。

八幡宮の再造営時に頼朝が始めたとされる儀式は様々な大工所作の披露が興味深い。

 

幣振役 [へいふりやく]

 

尺杖役  [しゃくじょうやく]

 

鋸役  [のこやく]

 

墨打役  [すみうちやく]

 

手斧役  [ちょうなやく]

 

槍鉋役  [やりがんなやく]

 

我が家の書棚にある「日本人はどのように建造物をつくってきたか」の中の作業風景がそこにある。ご近所の工務店、金子さんは今年は鋸役での参加でした。

 

 

毎年同じ場所、同じ儀式でありながら、写真に収める表情はその年ごとに少しずつ違って見える。

 

 


毎年この場に立ち、シャッターを切る理由は、写真の中にしか残せない空気を確かめたいからなのだと思う。

建築に携わらない自分であっても、木と道具と所作が積み重ねてきた時間に身を置くことで、年のはじまりに背筋が伸びる感覚がある。

 

 

手斧始式は、自分にとって鎌倉の正月そのものであり、この写真たちを通して、鎌倉の正月の空気を、少しでも感じてもらえたなら幸いだ。

 

 

 

鶴岡八幡宮

 


この日の撮影レンズ